【S24最終16位/2056】Hello, dear my dream
初めましての方は初めまして。佐藤と申すものです。
今回は自己ベストとなる順位を達成することが出来たので使用した構築を記したいと思います。
【結果】
TN: Contrail 最終16位/レート2056
【使用構築】
【構築経緯】
0.
BDSPが発売され、ディアルガが使いたいと思い軸に据えた。初めは環境で一番多い命の珠を持ったダイマアタッカーを使っていたが、エースバーン・ウーラオス・ザシアンなどといった高火力で上から弱点を付いてくるポケモンが環境に多く、簡単に切り返されてしまうため弱いと感じた。そのため、ディアルガの型変更を決意。
1.
冠環境の時に存在した"鉄壁弱保ジバコイル"と同様の動きがディアルガもできると考えたため、弱点保険ディアルガを軸として採用。
2.
ディアルガは現環境において遅く、上から殴られて潰されることが多かったのでS操作をできつつ、初手に呼びやすいウーラオスやエースバーンに強い後攻の尻尾レヒレを軸として採用。
3.
上記2体で荒らした後のスイーパーとして襷枠を考える。個人的に現環境において頭一つ抜けて強いと思っている襷悪ウーラオスを軸として採用。
(以下補完)
4.
ザシアンにトリックが無効ということでザシアン軸に対してレヒレを投げ辛いことや、ステルスロックが欲しい場面があったのでそれらを満たせる満腹お香メタグロスを採用。
5.
相手目線、選出画面において初手ダイマに見えやすいようにミミラオスと並べたかった。当初は剣舞アタッカーやイバン型を使っていたが、どれも役割が構築内で存在しておらずしっくりこなかったので、S操作が出来つつ、構築単位で厳しいイベルやホウオウ、ムゲンダイナ絡みの受け構築をぐちゃぐちゃに出来る呑気のお香ミミッキュを採用。ちなみに何も持たせる物がなかったのでワンチャンを掴める呑気のお香とした。
6. →
オーガやイベル、ダイナが重かったのでその辺りに強そうな命の珠カイリューを採用していた。だが結局それらの相手にも勝率が悪かったので変更を決意。
↓
カイリューの良くなかった点として、取り巻きに勝てなかったり、火力不足で結局押し負けたり、尻尾トリックをしてからダイジェットをする展開になった際に珠ダメでマルスケが無意味になり、実質特性が無い状態で戦わなければいけなくなったりすることが挙げられた。これらを解決できるポケモンとして命の珠パッチラゴンを採用。
以上の6体で構築が完成。
相手目線"初手ダイマディアルガ+イバンミミッキュ+襷ラオス"に見えるような配置。
構築名は五等分の花嫁のキャラソンから。「ディアルガ」と聞いて思い浮かんだ単語が「dear」であったため。深い意味はない。
【個体解説】
(※並び順に解説)
ディアルガ@弱点保険
特性:プレッシャー
性格:図太い
実数値:195(156)-126-189(252)-179(68)-121(4)-114(28)
技構成:流星群/ラスターカノン/ボディプレス/鉄壁
<調整意図>
B:ボディプレスのために特化
HB:なるべく高く
C:+2ダイドラグーンでDMエースバーンを珠ダメ込み確定1発
D:余り
S:準速テッカグヤ抜き
最強の軸。後述するレヒレやグロスの尻尾トリックから展開する。主な動きとしては、初手エスバやランドに尻尾トリック→上から鉄壁を積みつつ弱保起動→BC+2のディアルガで無双。ただ非DM状態でエスバの飛び膝蹴りやランドの地震を食らうのでHP管理がかなりシビア。
技構成としては、タイプ一致の流星群とラスターカノン、コンセプトの鉄壁。そして鉄壁やダイスチルとの相性が良いボディプレス。この技を採用することでラッキーやハピナス、ポリゴン2の特殊受けや日食ネクロズマに強くなる点が素晴らしかった。
要塞ポケモンの宿命ではあるが幾度となく急所で負けた。割り切って使いましょう。
ミミッキュ@呑気のお香
特性:化けの皮
性格:陽気(BOXにいた個体を流用した、臆病を推奨)
実数値:162(252)-×-101(4)-×-125-162(252)
技構成:電磁波/呪い/痛み分け/身代わり
受けをグチャグチャにする枠。特にイベル絡みの受けが終盤増殖しており、レヒレやグロスの尻尾トリックがあまり有効に働かなかったため初手投げをしていた。後述するパッチラゴンと合わせるとイベル軸に全勝することが出来たためかなり環境に刺さっていたと感じる。またゼルネやジガルデもきついので積極的に投げていた。
0ウェポンのメンヘラミミッキュの持ち物として他に広角レンズや回復実を試したがどれもしっくりこなかったので呑気のお香。「光の粉」で検索にヒットしたり、パーティ画像を見て不快な気持ちにさせないように呑気のお香で誤魔化している。特に持たせる物がなかったのでその中でも一番強そうな物を持たせたが、電磁波と身代わりを駆使することでこちら側が有利な運ゲーを仕掛けることができる。技を避けるより麻痺バグで悪いことしてた。今まで「粉ミミッキュはゴミ!!」と頭ごなしに否定していたが、使ってみてまあまあ確率上では有利であり、そこまで否定されるようなものでは無いように感じた。けど相手に使われたら100%イライラするのでやっぱりゴミ。
初手イベルで挑発してきたり悪の波動で怯ませて突破してくる民だけは許せない。
ウーラオス(一撃の型)@気合の襷
特性:不可視の拳
性格:意地っ張り
実数値:175-200(252)-121(4)-×-80-149(252)
技構成:暗黒強打/インファイト/不意打ち/挑発
最強の襷枠。相手のダイマさえも暗黒強打+不意打ちでワンチャン縛れてしまうのがバグ。また意地っ張りにすることでHBサンダーの後出しも許さない。(55.8%)
挑発の枠はカウンターやストーンエッジにするかずっと悩んでいたが、ダイウォールの媒体になったり、めんどくさいことをしてくる相手に有用だったので間違ってはいなかったと思う。
これと言って語ることがないくらい最強。ちなみに不意打ちのPPは"あえて"増やしていない。これはPP切れたから普通に殴るかって思考になり、不意打ち択で負けた際に「PP無かったししょうがないな」と気持ちが沈むのを少しでも抑えるためである。決してポイントアップが勿体無いとかいう話ではない。決して。
カプ・レヒレ@後攻の尻尾
特性:ミストメイカー
性格:図太い
実数値:177(252)-×-165(116)-115-168(140)-105
技構成:ムーンフォース/自然の怒り/挑発/トリック
<調整意図>
HB:特化エスバのダストシュート93.8%で耐え
HD:余り、なるべく高く(眼鏡オーガの雷意識でもう少しあげるべきだったかも)
大体の攻撃を一度は耐えるため初手投げ性能が高く、役割を遂行できる。特に構築上で初手にエスバやラオス、ランドを誘うように組んでおり、それらのポケモンに尻尾トリックを出来た瞬間にディアルガの通りが良くなるので相性が良かった。
終盤はザシアンが減ったためかなり出せる構築が多かったように感じる。イベル入りにも投げていきたいが、結局トリックする際にドヒドに引かれてあんまり美味しくないので選出は控えめ。ただ黒バドやオーガ軸にはかなり強いのがgood。
初手カバラグと対面した時、上から挑発できずにステロ撒かれるの世界一悲しい。
メタグロス@満腹お香
特性:クリアボディ
性格:慎重
実数値:187(252)-155-168(140)-×-137(116)-90
<調整意図>
HB:特化悪ラオスの暗黒強打87.5%で耐え
HD:無補正珠サンダーのダイバーン68.8%で耐え
(追記)
腕白にすれば効率が良くなって努力値が余るそうです。皆さんはぜひそうしてください。
レヒレが投げれないザシアン軸に投げていけるように調整先を考えた。他にもステロが欲しくてワンパンされなそうな相手なら優先して投げる。ただ初手に投げられやすいランドにダイアースでワンパンされることが稀にあったのでもう少しHBに厚くするべきだった。サンダーにダイバーン打たれたの1回だけだったし。
また重すぎるゼルネ軸に対してはこいつでダイマして撃ち合うゲームプランを組み立てる。最終日1回だけ当たったが勝つことができたので採用して良かった。
技構成に関してはゼルネをダイスチルでワンパンするためにアイアンヘッド、ザシアンを削れる地震、コンセプトのトリック、ザシアン軸にほぼほぼいる襷を削るためのステロ。自爆やリフレクター、光の壁が欲しい場面もあったがどれも切ることはできなかった。
あんまり出さなかったが、レヒレを選出した試合でステロが欲しかったなぁ、と思うことがそこそこあったのでもう少し出すべきだったかも。
パッチラゴン@命の珠
特性:はりきり
性格:陽気
実数値:165-152(252)-111(4)-×-90-139(252)
<調整意図>
S:最速(ムゲンダイナや最速以外のザシアンを意識)
最終日のAM6:00に構築に入ってきたラストピース。ディアルガが勝てないイベルタルやカイオーガ軸に取り巻きを含めて刺さっていることが何より環境に刺さっていた。イベルタル対面はダイサンダーで勝つことができ、取り巻きのラキドヒドにも強い。またオーガ軸に関してはオーガに強いのは言うまでもなく、取り巻きのエスバサンダーナット辺りをすべて破壊できる。カバがいる場合のみミミッキュやレヒレで削ってあげる必要があるが。またザシアン軸にも一応投げることができるように地震にしている。
期待以上の働きをしてくれ、2000から潜った6試合のうち、4試合に選出して相手を破壊した。こいつがいなければこの結果は無かったと言っても過言ではない。
DMしていない時は相手にダメージを与えることが出来ないカスなのでこいつを通す時は3ターンのDMで相手を仕留めにいく必要があることだけ注意。
【選出】
VSザシアン(有利)
→
グロスでトリックをしつつステロを撒く。そこからディアルガの鉄壁弱保のエサにしてすべてを薙ぎ払う。んでラオスで詰める。
VSイベルタル(微有利)
→
イベル+受け駒ならまあまあ勝てるが、イベル+襷みたいな投げられ方をすると少し窮屈になる。
VSカイオーガ(トントン)
→
レヒレでトリックしつつ雑に削り、パッチのジェットの起点にする。一度ジェットを詰めたパッチは止められない。またまたまた最後はラオスで詰める。
カバやランドの地面が入ってる構築は少し複雑になる。レヒレで削れればいいが、そうでない場合は先にラオスを投げて削ったり、稀にミミッキュを投げてカバの削りを遂行することも考える。
VS黒バドレックス(微不利)
→
相手の黒バドにトリックを当てることができるかどうかがカギになる。出来なかった試合はどのようにしてラオスを動かすのかを考えなければいけない。また不意打ち択が勝負を分けるのでかなり心臓に悪い。
初手レヒレバド対面で「トリックするやで〜^^」って突っ込んだら身代わりされて泣いた。
VSネクロズマ(トントン)
→ or
基本的な立ち回りは同じだが、ステロがどうしても必要になりそうな場合のみグロスを投げる。DM権がなくなったネクロには対面ラオスが勝てるのでいかに相手にDMを切らせるかが重要であった。またコスパやダイスチルでBを上げられなければディアルガが鉄壁ボディプで勝てる。
VSムゲンダイナ(微不利)
初手要因@2
ガチガチの受けの場合はミミッキュ、そうでない場合はレヒレorグロスを初手要因として投げる。そこからはパッチディアルガラオスでどう崩すかを考える。
ダイナラキムドーはディアルガでもパッチラゴンでも破壊できるのでいかに積める対面を作り出すかが重要。
身代わり持ち、ガチでキツイです。
VSホウオウ(トントン)
→
ミミッキュで荒らしてパッチで暴れてラオスで詰める。パッチラゴンがかなり刺さっているのでがんばらせる。聖なる炎火傷や張り切りの命中率が絡んでくるので本当に心臓に悪い。
VSゼルネ(不利)
→ @1
グロスでゼルネにダイマを合わせなければ負け。あとゼルネ以外の積みポケ(ランドやガモス)が鬼ほどきつい。勝てればラッキー。ミミッキュで悪さをしてゼルネをどうにかすることもできなくもない。
ご覧になったらお分かりのように、基本的に初手でS操作して起点を作ってDMエースで荒らしてラオスで詰める、といった比較的簡単な構築になっています。
【最後に】
今シーズンは最終10位代を取ることを目標に掲げてやってきたので、有言実行することが出来てとても嬉しいばかりです。ただそれと同時に最終1桁への壁をすごく感じるシーズンにもなりました。今シーズンは目標達成のために潜るのをやめて保存してしまいましたが、来期以降は「最終1桁」だけを目標にして恐れずに戦っていきたいと感じます。
来期は多分しないと思いますが...
【Special Thanks】
・ディアルガを貸してくださったぐらんさん、まど君
・通話してくださった五ガイ、澤村さん
・DMでお話ししてくださった方々
・応援してくださった方々
・ここまで読んでくださった方々
稚拙な文章でしたが、ここまで閲覧してくださりありがとうございました。
質問や感想など → Twitter:佐藤 (@Satooo_poke) | Twitter