五月の思い出

気持ち、晴れ。

【S18最終52位】色彩バドスタン

佐藤です。お久しぶりです。

最終日翌日が休日だったのでポケモンへ帰ってきました。

今回はシーズン18で使用した構築を紹介いたします。

【結果】

メインTN:しきさい 最高最終 レート2128/52位

サブTN:Glorious Break 最高 2015/最終 深淵

 

【使用構築】

 

【構築経緯】

1. 

環境の黒バドレックス対策を全人類がディンルーに一任していたので「メタを乗り越えれば相手のプランを崩壊させることが出来る」という思考(剣盾伝説2体環境の時のシグマさんの構築記事に感化されて自身も竜舞白キュレムを使って結果を残した経験により)のもと、悪巧み+ステラリフストを搭載した襷黒バドレックスを軸に採用。

 

2.

上記の黒バドを使う上で避けられないのが

・襷ミラーの同速

・チョッキディンルーが硬すぎてミリ耐えされる

だったので、そこを解消できる定数ダメージとしてステロと撒菱を駆使でき、環境に1.2番目に多い黒バドやミライドンに強いディンルーを採用。

 

3. 

黒バドレックスを止めてくるような特殊受けのポケモンや悪タイプを崩すことが出来る鉢巻水ウーラオスを採用。

 

4.

ディンルーが中盤から終盤にかけて爆増した水ウーラオスにとても不利を取るのでカイリューを採用。ゴツメと黒バドの相性が良いことは剣盾時代から言わずもがななのでそこも噛み合っている。

 

5. 

上記4体でコライドン構築以外には十分戦えていたため、そこに勝てるポケモンを探す。当初はランドロスカバルドンを試したが、取り巻きのパオジアンが構築単位でやばすぎたので却下。代替案としてシーズン中盤に使用していたHBウガツホムラがコライドン軸にパオジアンなど取り巻きを含めてまあまあやれていたのでそのまま採用。

 

6. 

ウガツホムラがコライドン構築のハバタクカミや赫月ガチグマといった特殊ポケモンに崩されるのでそこを補え、かつコライドンに打点を持ったチョッキハッサムを採用。

 

 

以上の6体で構築が完成。

余談ではあるが、5月中旬にバドディンルーウーラカイリューまでは決まっていたものの、ステラバドが1発芸過ぎてバレたら終わるので最終日まで使わずに色んな伝説(レックウザギラティナなど)で遊んでいたら最終日2015と1960の2ROMしか用意できなかった。敗因すぎる。

 

【個体解説】

黒馬バドレックス@気合いの襷

<調整意図>

(HD)特化赫月ガチグマのブラム+真空波が84.6%~99.5%

(S)最速

 

美しい色彩を放つ黒バド。環境最速のS種族値からの制圧は凄まじいものだった。

多くのプレイヤーがディンルーで黒バドを止めようとしてきたので、相性関係をひっくり返すことが出来るステラ+悪巧み+リーフストームを搭載。シーズン中盤はチョッキディンルーがあまり多くなかったためワンパンできていたが、最終盤はほとんどのディンルーがチョッキだったのでワンパンできないことが多かった。そのため後述のディンルーのステロや撒菱の定数ダメージと合わせて突破し、そのまま制圧することにした。

有利不利がはっきりとしているポケモンであり、さらに特性によって相手を倒すとCが上昇してしまうことで手がつけられなくなるため、倒されないようディンルーを受け出す1ターンの猶予が発生するので悪巧みができる盤面では積極的に積んでいた。

先ほども述べたようにステロ撒菱が無いと結局チョッキ持ちのディンルーだとワンパンできないので草テラスを検討することもあったが、結局確率が絡んでしまうこと(68.7%の乱数1発&命中率90)、またステラにより相手の想定外の火力で崩しを行えるという点が唯一無二の強みであったためステラで良かったと感じる。ダメ計載せるとてんこ盛りになってしまうくらい色々な所でステラが活きたので実際に使って感じ取ってみてほしい。

また草技もディンルー相手ならデメリットもなく安定して高火力が出せる草結びでも良かったが、

・草結びだとゴツメに触れてしまう

・威力が10以上変わる

・威力が相手変動で意外と使い勝手が良くない

といった点が気になり、リフストを普通に高火力打点として打ちたい場面が多かったので総合的に考えて個人的にはリフストで良かったと感じる。特にママンボウをぶっ飛ばせたり、ゴツメに触れて襷を潰されることがなかったり、展開次第でノマテラ黒バドをケアすることが出来る(+1ステラリフスト+ステロで確定)などといった点で活きた場面が多かった。

リフストでディンルーを。ショックで鳳凰を。そしてステラアスビで多くの有利不利関係をひっくり返すことが出来るのでとても強かった。ステラタイプの使用率が0.5%なの嘘すぎ。

 

ディンルー@食べ残し

<調整意図>

(H)16n+1

(B)11n

(D)役割対象を考え出来るだけ高く

 

黒バドの項目でも述べたように、ステロと撒菱によるサポートでバドレックスの一貫を作っていく。ディンルー相手には撒菱の方が削れ、+2ステラリフスト+撒菱1回で倒せることもしばしばだったので状況を見て臨機応変に対応することが大切。

黒バド+ディンルー+水ウーラオス+カイリューの4体の並びが黒バド軸のテンプレであったが、多くのディンルーはチョッキを持っているため、ミラーの際はステロ+襷黒バドで高い勝率を収めることができた。チョッキを持っていないので黒バドやミライドンに対して心許ないところがあるが、それよりもステルスロックという技が便利だった。

 

ウーラオス(連撃の型)@拘り鉢巻

<調整意図>

(HB)

特化パオジアンの電気テラバーストが86.7%~102.6%(12.5%の乱数1発)

特化白バドレックスの電気テラバーストが82.5%~98.4%

(HD)特化イーユイの悪波が40.7%~48.1%(確定3発)

(A)崩しのために特化

 

黒バドと対をなす物理の槍。黒バドとウーラオスの攻めの補完は剣盾時代から変わらず優れている。

黒バドに抗ってくるディンルーやガチグマ、ガオガエン、Aベトベトン、ドドゲザンなど様々なポケモンと対面させることで相手のサイクルを崩壊させることができる。ウーラオスを後出しから受けることはほぼ不可能で、ヘイラッシャもステロ込みでインファが受からなかったり、カイリューもステロでマルスケさえ潰してしまえば後出しできず、そもそもレギュGと比べてゴツメの個体数も減っていることも追い風であった。

Sに振るメリットが現環境ではあまり感じられず、耐久に厚くすることで出オチすることを防いだり、強引に後投げすることができたりした。困ったのは鉢巻カイリューとSに振ったホウオウくらい。

黒バドがいるため、相手目線こだわりインファを押したくないのでウーラオスミラーでは蜻蛉帰りか水流連打を選択するのがおすすめ。下から蜻蛉帰りで相手の方判別をした上で黒バドを着地して倒すor相手の引きに合わせて悪巧みを積むといった選択ができる。また相手の鉢巻水流は耐久に振っているため確定3発なので水流連打を選択したって構わない。

このルールで最強だと感じたポケモンが2匹いたが、その1匹である。

 

カイリューゴツゴツメット

<調整意図>

(A)神速のリーチを伸ばすため特化

 

最強。ウーラオスが中盤から爆増しており、そこへの対抗策として最高だった。レギュGと比べてゴツメの個体数が減っていることから相手目線あまりケアされずに水流連打が飛んでくるので、ウーラオスに後投げするだけで試合の大勢が決することも少なくなかった。ゴツメの削りによって黒バドでの縛り範囲を広げるという剣盾から伝わる戦術は今もなお健在であった。

また実はかなり黒バドに強く、テンプレと感じた並びの「黒バド+ディンルー+水ウーラ+カイリュー」に対してカイリュー1体でかなりゲームのテンポを握ることが出来た。チョッキディンルー相手に強いのも良かった(地割れ被弾n回)。環境でステロが減っていたことも動きやすさの要因であったと感じる。

このルールでウーラオスと並んで最強だと感じた。本当に強い。

 

ウガツホムラ@厚底ブーツ

<調整意図>

(HB)コライドンに抗うため出来るだけ高め

(S)ホウオウやランドロス意識

 

コライドンにボコられすぎたので採用した。取り巻きに多いパオジアンやオーガポンにもめっぽう強く、ハバタクカミや赫月ガチグマにも晴れフレドラで負荷をかけてサイクルで有利に立つことができるのがランドロスカバルドンとの差別化点。また晴れ下ではBが上がってカチカチになり、朝の日差しの回復量がとんでもなくなる。

コライドンに強いと見せかけて結局挑発やビルドには無限回負けたので、このポケモンが最適解であったかと言われると別にそんなこともない。

 

ハッサム@突撃チョッキ

<調整意図>

(A)11n

(S)赫月ガチグマ意識

 

コライドン構築のカミに抗うために採用した。カミに後投げしてダブルウィングを打つことで、後投げしてくるコライドンがバレパン圏内に入り、例えカミが突っ張ってきても致命傷を与えられる(乱数や調整によっては倒せる)ので、カミ対面ができた時点でかなりサイクル上有利になれた。

また黒バド相手にも悪テラスを合わせてそれなりに強く、ミライドン相手にもチョッキを盾にスカーフorチョッキをはたき落とすことで黒バドが動きやすくなるなど意外と幅広く器用に立ち回ることができた。

ウガツホムラと同様にしっくり来ていない枠ではあったが、ハバタクカミやパオジアンの被選出率がかなり低かったので見せ合いでの圧力もあったのだと感じた。

 

(追記)

なんか最終日HCで使ってました…意味分からない…

f:id:satooooooooo:20240602232745j:image

 

【選出】

vs黒バド(+ディンルー,水ウーラ,カイリュー,パオ,ランドなど)

パオがいない場合→バドカイリューディンルー

パオがいる場合→ウーラorハッサム+バド+ディンルーorカイリュー

パオジアンがいない場合はとても楽で、ステロ+バド+カイリューで勝てる。

パオジアンがいる場合はちょっと窮屈になり、ウーラかハッサムで頑張る、裏から出てくるのはステロ+バドで縛る。

勝つプランとしては

・ステロ+襷バドで正当な崩し

・バドでディンルー崩してカイリューを動きやすくする

カイリューでウーラ削ってディンルーを動きやすくする

主にこういったことを常に意識して立ち回っていた。

 

vsミライドン(+水ウーラ,ハッサム,パオジアン,ツツミ,オオニューラ,ディンルー)

パオがいない場合→ディンルーカイリューバドレックス

パオがいる場合→ウーラorハッサム+ディンルーバド

これまたパオがいなければ五分以上に戦える。ミライドン初手が多いのでディンルーからスタートしてテンポを握る。スカーフが少し厳しいのでなるべくディンルーは生かしておいた方が良い。

パオがいたらちょっときついが、ウーラパオ対面ができたら相手は受からないのでどれだけその対面を作れるのかが鍵になってくる。それかハッサムでミライドンの持ち物を叩いてバドを動き易くする。

 

vsカミ+コライドン(+ガチグマ,イーユイ,ミナモ,ランド,カバ,パオ)

バドホムラハッサム

基本的にホムラでどれだけ頑張れるかがカギ。スカーフや鉢巻に対しては技の一貫を切りながら戦えるので有利。積みは隙を見せないように立ち回る。ビルド挑発→世界の終わり

 

vsザシアン(+カバ,カイリュー,パオ,ガチグマ,カミ,イーユイ,オーガポン)

ウーラバドカイリュー とても対面的に動く

初手

カイリュー:蜻蛉→バドのステラアスビ(ウーラがS振ってないからややこしい)

ザシアン:テラス水流連打

パオジアン:水流連打

カバルドン:テラス水流連打

ザシアンに対して草分けをさせないことが重要。カイリューのゴツメで圏内に入れるなどが有効。

 

vs白バド(選出画面で大体型が判別できるのでそこで選出を決め打ちする)

宿木→バド+水ウーラ@1

大体初手白バドなので黒バドを合わせて巧み→アスビで誰も受からない(イーユイもステラ+2アスビで倒せる)

トリル→水ウーラバドハッサム

特化白バドの電気テラバをウーラオスが耐えるので水流で勝てる(落とせなさそうな場合はテラスを切っても良い)。ミミッキュの影圏内なのでハッサムに引く。とにかくトリルターンを枯らすために雑に捨てない。ハッサムとバドの襷でトリルターンは枯らせる。またガチグマがチョッキの場合はブラム+真空波をバドが耐えるし、そうでない場合はリフストで落とせる。

偽装の場合もあって、最終日はほとんど宿り木だったので事故りたくない場合はどちらにもある程度対応出来る黒バドスタート。

 

vsホウオウラッシャ

ディンルーバドウーラ

バドで巧みを積めれば全部勝てるのでとにかくホウオウを流す&ステロ補助のためにディンルーからスタートして命が許す限りステロ撒菱カタスで荒らす。ウーラがいることでラッシャを引っ張り出すことが出来るのでそこでバドの餌にする。構築にもよるが基本的にチョッキか鉢巻なので+2ステラショックでホウオウは倒すことができる。

 

vs受けループ

ディンルーバドウーラ

こちらもディンルーで出来る限り荒らしてウーラを通す。ステロ撒菱でラッシャが鉢巻インファを受けることができないのでテラスを強要させることが出来る。そうしたらテラス水流連打で世界が終わる。伝説がムゲンダイナの場合は釣り交換を何回か決めてベトベトンをステロ撒菱で疲弊させ、ステラアスビで倒す。

 

【最後に】

最終日翌日が土曜日だったので社会人にとっては今月はチャンスだと思い、取り組んだのでなんとか結果を残すことが出来てとても嬉しいです。

こういった新ルール1シーズン目は対戦数が物を言うと分かっていたので、仕事以外の空き時間のほとんどをポケモンに充てていました。社会人なのにメインサブ合わせて600戦近くやっているのまあまあ化け物。

 

以下ちょっと語ります。長いです。

今月取り組むにおいての目標は"patient"でした。このゲームの性質上、運が絡んでどうしても下振れと上振れが存在します。そのため下振れている時にどれだけツキが来るまで辛抱強く耐え続けられるのかということが大切だという結論になりました。これまでは下振れた時にイライラしてしまって「今の下振れを取り返そう!」とただひたすらに潜るだけで、前の試合の流れを引きずってそこからズルズル連敗してしまうということが多くありました。なので今月は1試合が終わるごとに休憩を挟みプレイングを振り返る時間を設けました。もし負けても自分のプレイングが正しかったのなら仕方がないことなので引きずることではないと切り替えることが出来ますし、もし間違っていたのなら次の試合に活かすことが出来ます。下振れが来たならいつか上振れは必ずやって来るので、その上振れ到来のタイミングまでにどれだけ耐えることが出来るのか、といったことを徹底していたシーズンだったので最終日のメンタルはとても安定しており、メインロムの勝率は約75%でした。やっぱりポケモンはどこまで行ってもメンタルゲーなのだとひしひしと感じます。

 

次は9/1が日曜日なので8月シーズンでやる気があればやろうかなって感じです。今シーズンは元々最終2桁を取れれば良いといった目標設定で取り組んでいたので保存しましたが、次やるときは爆散しても良いので高みを目指して取り組みたいですね。

ではまた。

 

 

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